FC2ブログ

スポンサーサイト

--/--/--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
comment (-) @ スポンサー広告

【読書感想文】あゝ、荒野

2017/09/20
最初に読んだ時に書いた感想をここに転記してなかったので映画も近々公開になるので載せます。


大昔に「笑う犬シリーズ」で連作コントでやっていたてるとたいぞうのキャッチフレーズ、「男が男を愛する時」をセックスをするより濃厚な関係で描き出すとすれば、というような部分が見えた小説でした。
ボクシングを主軸に、天性のセンスに愛された新次と体格に恵まれた<バリカン>の二人を主軸に物語は進みます。
愛と性と生と死が多分根底にはあって、私は寺山修司の詩を全く知らずにこれをいきなり読んでしまったのでその辺については良く分からないのだけど、ただただ、男という生き物のサガの極限と悲惨さとそして男が男へと向ける愛について真剣に考えざるをえないのでした。
愛なんて本当難儀なもので、その発露は言葉なのか暴力なのか、はたまたそれは性行為としてなのか。
絹のように滑らかに紡がれる言葉で表現される、決して綺麗とは言えない世界の描写。薄暗い、生きるか死ぬか。幸せなのか、それとも不幸せなのか。登場人物の全てが何かに悩み、何かの答えを二人のボクサーに見出そうとする姿。またその二人でさえ――いや、新次はきっと芳子との出会いで何かを見つけていたのだろうけれど――うっそうとした愛と憎しみの果てを探すが故にリングに上がる。そんな話でした。

これを読むきっかけが、間違いなく今度の映画化による主題歌ブラフマンっていうところなんですけど、ただそれにあたってコメントをトシロウが寄せていて、そのコメント、というよりもはや詩の一節のようなそれが美しいが故に手を出した、という経緯があります。
それを読めば読むほど、きっとトシロウはここに描かれた世界に惹かれ、憧れ、そして東京と言う街に出てきたのでしょう。
家族を憎んで、愛せる何かを探しに来て。バンドのメンバーに出会って、今の家族に出会って。そういう部分が、新次に重なるところもあります。
ただ、そんなことを考えて読むにはいろいろと刺激が強すぎるというか、めっちゃくちゃオナニーの描写多すぎるんですよね、これ。
女性から見ると「あ? そんな頻繁に抜かなきゃ死ぬの?」みたいなシーンのありますし、やたらと男性の描写が色っぽいんですよ。男目線から見た男の描写が艶やかなんですよ。大事なところだから何べんでも言いたいんですけど。
私が好きなのはバリカンが新次の毛を剃りながら歌を歌うようねだるシーンなんですけど、そこの喉仏の描写がやたらとえろいので、困惑することを許して欲しい……と思いました。

総評として、非常に言葉の美しい小説ではあるのですが、読後は保障できません。以上です。
スポンサーサイト
comment (-) @ アニメ・漫画
2013年5月2日インディーズ工房レポ | ウイキペディアより詳細なBRAHMAN紹介まとめ。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。