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【梵唄】さあ、これは絆を示す唄たちだ【感想】

2018/02/07
友人らにBRAHMANを勧める際、昨日まで「バンド結成24年目、アルバム5枚」って言っていたけど、今日から「バンド結成24年目、アルバム6枚」と言えるようになりました。

ご機嫌麗しゅう。わたしです。
無事アルバムが発売してほっとしてます。

結構今回は一昨年年末の守破離から、割ととんとん拍子にシングル2枚、そしてアルバムという一般的なバンドみたいなサイクルでアルバム出してますね。すごい。

というわけで初めて聞いた感想をつらつらとツイッターに書き連ねたので、それをまとめて補強しておきます。

梵唄
ぼん-ぱい【梵唄】《仏》如来の功徳をたたえる経典や詩などに節を付けて歌うもの。声明。

1.真善美
しん-ぜん-び【真善美】《哲》人間最高の理想とされる三つの目的。認識上の真、倫理・道徳上の善、芸術上の美。
(旺文社国語辞典第九判より)

BRAHMANのアルバムのオープニングはある種恒例行事のような華やかさを包括している。ANTINOMYのTHE ONLY WAYなんてまさにそれだが、その華やかさとは趣向を変えつつもオープニングを担う曲だ。
ところでこの曲のギターの印象が祭囃子っぽいとツイッターにメモされているんだけど、今までBRAHMANの【民族っぽさ】【東洋っぽさ】ってインド系っぽかったけど、これはすごい【日本民謡っぽいリズム感と音作り】という感じがした。

2.雷同
らい-どう【雷同】自分としての考えもなく、なんでも他人の言動に同意すること。「付和-」

イントロ部分がトレイラーにもなっていたこの曲。
ベースがかっこよすぎて本当かっこいい以外の感想を失ってしまうんですけどどうしたらええんやこれ。
いやもうベースかっこいいから聞いてください……

3.EVERMORE FOREVER MORE
久しぶりの英詩だー!
なんかすごいストレートなメロコアでびっくりしているんだけど、メロディーの合間を鳴るギターはやっぱりコウキだし、メロディーにがっつりくいこんでくるベースは誠さんだし、ロンちゃんのドラムはいつも通りで、新しい曲なのにどこか懐かしさもある良い曲。
あ、あと彼らのハイスタへのリスペクトを強く感じる。

4.AFTER-SENSATION
ドラム殺しの名曲。テンポがサビで遅くなるとかいうめちゃくちゃっぷりで初めて聞いた時超笑ったけど、すごい好きなんだよな。
あとBRAHMANとても面白いなって思ったんですけど、ギターソロの裏でベースソロやってるんですよね。何してんだ。面白すぎるでしょ、好き。
大サビ前のベースのアルペジオがとても好きです。かっこいいよ。

コメントの「高評価、一回しか押せないのが悔しい」に共感してしまうので是非聞いてください。

5.其限
この曲からBRAHMANは幅が広がっていったよなあと思うターニングポイントな曲だと個人的には思っています。続く今夜と並べたのは本当大正解の曲順だと思う。

6.今夜
イントロのベースやばくない?
ていうかこの曲全体的にどのパートもやばいんですよね。ホワイトファルコンで奏でられるギターもヤバいし、ベースなんてずっと私の性癖をえぐってくるし、ドラムは全てを包み込む優しさがあるので本当駄目です 駄目です。

7.守破離
リレコありがとう。ありがとう。これを聞く為に生きていたのかもしれないというレベル。頭のドラムから全部ブチ抜かれる。今まで銃弾とか言ってたけど、マジでRPGでド頭ブチ抜かれた気持ちだよ。ありがとう。本当リレコしてくれてありがとうってしかコメントでないし、今一番家で上等なヘッドフォンで聞いてるのに音割れしてて笑う。

8.怒涛の彼方
これあのしょっぱなの両翼のシャウトもめちゃくちゃ好きなんだけど、そんなハードコアさから真逆の煌びやかなホーンが入りこむんだけど、全然異色じゃなくて「元々そうであった」というのが当たり前にも聞こえるほど融け込んでいて感動する。
原曲聞いた時のファン側の「物足りなさ」をきっちり埋めてくれた感じある。

9.不倶戴天
ライブを経て完成した曲。
これライブで見る時にフロント三人がシャウト交互にやるのすごい見ごたえあるから好きなんだよな。
ギターソロがマジで駄目です。シングルと全然違うし、こっちもドチャクソかっこいい。私が!ギターに!殺されているんですよ!!!!

10.ナミノウタゲ
最初聞いた時すっごいBRAHMANっぽくない曲だなって良くも悪くも思ったんですけど、こうやってアルバムに入るとさも当然「わたしはBRAHMANの楽曲ですよ」って顔して鎮座ましましているの最高だなって思う。

11.天馬空を行く
この曲リリースされてたけどあまり有名じゃないというかライブで全然やらないよねって話がちょいちょいあったんだけど、インタビューとか読んでるとトシロウ自身もいまいち納得がいってなかったらしい。
元々の楽曲の印象が薄いので比較は出来ないけど(リリースされた時期がBRAHMANに興味を割けないほど死にかけていた頃なので)、ただここで入っている楽曲はとても好き。

12.満月の夕
ずっとBRAHMANを布教していたけど、「いやわたしにはBRAHMANは分からん」と言っていた母が「これはとても良い曲ね」と太鼓判を貰った名カヴァーです。
朗々としたトシロウの歌声が好きな身としては本当にドストライクです。


総評として、いくつかのインタビューでも仰っていましたが、良い意味で肩の力が抜けて音楽を楽しんで作ったアルバムだなあと思いました。なんかアルバム越しでも楽しそうなのが聞こえるんだよね。それって多分このバンドにおいてはとてつもなくすごいことだと思う。
最新アルバムがある種ベスト盤として「バンド」のカラーを掴む為の最先端であるというのはやっぱりなかなか稀有なことだと感じることが増えているけれど、BRAHMANはどこ切ってもBRAHMANたっぷりなところが改めて彼らの良さであり強みだということを再認識させてくれる良いアルバムでした。

あとDVDは時間がなくて見たい部分だけかいつまんで見たんですけど、トラック32は本当最高すぎて次のアルバム辺りでカヴァー枠で入れてほし過ぎる……
あれ京都大学講堂で初めて聞いたんですけど、誠さんがいきなりボーカルで歌い出すって私の脳味噌の思考領域全部持っていきましたからね。凄いよ。

音楽で「かっこいい」というシンプルさで全てを殴りつけてくる名盤、今から武道館が楽しみです。
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生きる街 | 【BRAHMAN】バズリズム観覧行ってきました。